2009.03.01
復活の日

昨年の2月2日から全くカヤックを漕いでいませんでした。
もう飽きてやめてしまったと思ったでしょう?
ま、いろいろと事情がありましてね・・・・・。

 今日も実は・・・、
これは師匠には内緒なんですが・・・、本当は今週末は1泊でMTBクラブのツーリングの予定でした。
ところが直前の降雪のため中止になってしまったので、
師匠に「明日どうですか?」とお伺いをたてると「OK」とのお言葉。

 慌てて準備にかかったわけですが、あれは要るしこれも要るし、それは夏用だから要らない、とか・・・
1年も空くとわけがわからなくなっていまして。

 翌朝カヤックを車に積み込むのもひと苦労です。たまたま家の外壁塗り替えで足場を組むためカヤックは植え込みの後ろへ避難させていたのですが、29kgの重量級、長くて持つところが限られているカヤックをその狭い場所から引っ張り出すだけでももう大変。

 おまけに積み込んでいる途中から雨が落ちてきました。
走行中コックピットに雨水が溜まるとまずいので古いビニールポンチョを切ったものをかぶせバンジーコードで押える「ナンチャッテ・コックピットカバー」を装着。

 何だかんだで30分もかかってしまいました。
さて、いよいよ葉山にむけて出発です・・・が500mほど走ったところでパドルを忘れた事に気がつきました。危ない危ない。


 横横道路に入り、雨はますます強くなってきました。風圧でナンチャッテ・コックピットカバーが飛んでしまうんじゃないかと心配しましたが、今のところ大丈夫そうです。

 途中、左から合流してきたワゴン車の屋根に見たようなカヤックが・・・。
なんと師匠の車です。このタイミングの良さにはビックリです。

ここからは師匠の車について行きました。


さすがに通い慣れた道らしくカーナビの指示と違う道を最短時間で葉山公園駐車場に到着。

 こんな寒い季節に、しかも雨なのに、カヤックを積んだ車で駐車場は8割がた埋まっています。流石はカヤックの聖地?葉山です。


 カヤックをおろす前にトイレに行くと後から入って来た師匠が「白州さんの家でコーヒーでもご馳走になりましょう」と結構なご提案。YOSHIさんと3人でお邪魔しました。
このパターンは以前にもあったような気がしますが・・・。

 前日にNHKで放映された白州さんのお父上のドラマについての話など、主に師匠と白州さんの面白ばなしを聞きながらコーヒーをいただいたのでありました。


 駐車場に戻りカヤックをキャリアから降ろしますが、浜まで持って行くまでが大変。
なにせ1年ぶりですから。
 フルドライスーツを着込みスプレーカバーやPFDを身につけます。ビルジポンプをスターンデッキのバンジーコードにはさみ、スポンジ、パドルフロートなどをコックピットに入れます。貴重品や車のキーを入れた防水バッグをハッチ内に収納。ドリンクはバウデッキに、これで忘れ物は無しと・・・。
「あっ、車のドアをロックしてない。」・・・、
「アチャー、キーは防水バッグに入れてハッチの中だ。」
またハッチを開けて防水バッグを取り出し中のキーを出してドアをロックして、キーを防水バッグに・・・・・・・・・、
とまあ大騒ぎ。
やっとカヤックをドーリーに乗せ浜まで引いて行く段になります。
「あっ、車の中にパドル忘れた。」
またしてもハッチを開けて防水バッグを取り出し、からやり直しです。


 ようやくの思いで浜に着きました。
雨は降っているものの海面はたいへん穏やかで離岸も楽々です。
 久しぶりのカヤックですが漕ぎ出しは特に違和感もなく上々です。寒さもあまり感じません。

 (でも、写真を見るとなんだか寒そうに見えますが・・・)

湾内で待っていてくれた師匠とYOSHIさんと一緒に菜島方面は漕ぎ出すと、左斜めからの向かい風が結構強く吹いて進路が保てません。師匠の指示でラダーを下ろすと「あら不思議」真っ直ぐ進めるようになりました。
 このラダー(写真にはありませんが)黄色に塗り直してから初めての海です。


 いつも師匠から「もっと力を抜いて」と注意されるんですが、遅れがちになるとつい肩に力が入ってしまいます。
これも慣れてくると自然に力が抜けてくるものなんでしょうけどね。

 今日はお願いして1〜2時間だけの漕ぎにして頂きました。それでも結構充実感があります。やっぱり海はいいなあ。
漕ぎながら遠くの水平線を眺めていると何だか気持ちが大きくなるような気がします。

 とりあえず今日は「復活の日」になりました。