2011.01.10
第42回 2011年 初漕ぎ

今年はきょうが私の初漕ぎになりました。他の皆さんは年明け早々にすでに済ませているようですが・・・。
 昨日MTBツーリングで逗子葉山の低山を走りに来て、今日はまた葉山の海。本当に良い場所ですねこのあたりは。

 8時頃いつもの駐車場に着くと、誰〜れも居ません。年末に「来月から有料」という話を聞いていたので500円玉を用意しておいたんですが・・・「無料」の看板。アレッどうなってんだろう?

 しばらく待つとK原さん到着。外は寒いのでしばらく車の中で待機。
 またしばらくして師匠が到着。新年の挨拶もそこそこに「ハイ、これ付けて」と「なんちゃってスケグ」を渡されました。K原さんの新艇カップファーベルはロッカーがきつく直進性が悪いので「なんちゃって」を取り付けてみることにしたそうです。
 艇にあててみるとキールの角度と合いません。そこで・・・
弟子「プライヤーありませんか?」
師匠「ありますよ」
弟子「いやこれはラジオペンチですけど」
師匠「それじゃダメ?」
弟子「これではちょっと・・・」
などのやりとりのあと、「じゃ、これで叩いて」と渡されたのは「玄翁(げんのう)」。鉄板製の工具箱の角に当ててカンカン叩いて角度をつけます。(こんなんで良いんでしょうか?)
まあなんとか角度は合いました。両面テープで張り付けて終了。なんだか心配ですが・・・・・

 カンカンやっているところにSAGEさん夫妻登場。車の屋根には黒い新艇が・・・・。
 これが噂のクロシオ・ゼロ。(「噂の」の意味はわかる人にはわかる)

 さっそくみんなで囲んでいます。


 浜で進水式。

 なんだか、みんな(特に師匠)が来ないうちに済ませてしまおうとしているかのように慌ただしく見えたのは、きっと気のせいです。


 菜島方面に漕ぎだすと、かなり強めの向かい風で海面に細かい風紋が出来ています。

 気温が低いわりには海上ではそれほど寒さを感じません。ドライの下にフリースまで着ていますからね。でも水温は確実に下がってきています。12月中は海中に手を入れると温かい感じがしたのに、さすがにもう冷たいです。


 まっ白に雪におおわれた富士山をバックにハイブレースターンをするK田さんを撮ってみましたが、広角レンズなので富士山「ちいさ〜い」


 岩礁をぬけて森戸海岸に出ました。

 ここでUターンして戻ります。

 帰りは斜め後ろからの追い風になりますがK原さん、なんちゃってスケグの効果でずいぶん楽に進路が保てるようになりました。・・・たぶん。


 いつもの食堂で昼食。
 今日は牛丼を注文しました。

 この高台にある食堂の窓から海を見おろし、カヤカーやウインドサーファーの様子を見ながらあーだこーだ言って楽しみます。


 食堂前から南西の海を眺めたところ。

 こうして見ると穏やかな海に見えますが、


 風が巻いて複雑な波をつくっています。


 浜に戻って風裏でひなたぼっこ。

 K田さん温かいコーヒーごちそうさまでした。


 午後は笠島まで漕ぎました。


 北原邸の前あたりは水深が浅く海底がはっきり見えます。。


 冬の海っていうと、日本海だの津軽海峡だのを連想して暗いイメージがありますが・・・。
 どう?この海と空の色。


 タフネスを誇るK田さんですが、腰が痛いらしくいつもの元気がありません。「途中で上陸して腰を伸ばしたい。」というので秋谷海岸に緊急着陸、じゃなくて緊急上陸を敢行しますが、

 こ〜んな大きなうねりが入っていて波打ち際はパワーのある波が砕けています。(写真は大きな波にバウを跳ね上げられた師匠のテルクワ)


 K田さん、なんとか無事に上陸し、しばらく腰を伸ばして、

 いつものようにカヤックを浮かべて出艇しようとしますが、上手く行かず、波打ち際で乗艇してスプレーカバーを着けてから「ズリズリ」と腕で押しながら出艇。
 そうしているうちにギャラリーの数が増えました。(失敗が許されない状況に・・・)


 なんとか無事に出られました。めでたしめでたし。


 帰りは向かい風です。午前中よりは少し落ちてきたかも。


 K田さん腰痛がかなり辛そうでした。そこで、みかねた師匠が途中からトーイングしました。

 トーイング中の写真を撮ろうとしますが、これが意外に難しいんです。トーイングされるK田さんが素直に引っ張られていないで普通に漕ぐもんだからロープがたるんでしまい引っ張っているように見えないんです。こちらはカメラを構えると漕げないのでロープがピンと張る瞬間を待っているとどんどん置いて行かれるし・・・。

 何枚か撮ってようやくロープが浮いている写真が撮れました。


 いつもの浜に戻ってきました。

 ここでハプニング発生。

 何の問題もなく着岸した師匠のテルクワ。


 ところが、足を出してコックピットから出ようとした時、引き波で岸からスーっと離れあっという間に降り沈。

 「豚もおだてりゃ木に登る」じゃなくて「猿も木から落ちる」の図です。

 たぶんカメラを構えている私に気がついてワザと沈してくれたんだと思いますけどね。そういうところが師匠の素敵なところなんです。


 片付け終わって海を見ると、良い感じの夕暮れ風景でした。


 帰ってからGPSのログを見たら20kmほど漕いでいました。
 久しぶりの海は気持ちが良かったです。