2011.05.25
第51回 サプライズに次ぐサプライズ漕ぎ

日曜日は強風のため、車からカヤックを降ろすことも無く、すごすご逃げ帰ってきてしまったので、また平日にもかかわらず漕ぎに行きました。
きょうも風が弱く安心なコンディションです。


 駐車場に着くと、カヤックを積んだ車が停まっています。開いたリアゲートから見える車内は生活用品であふれています。もしや・・・・と思ったら、そのもしやでした。ボリビアに居るとばかり思っていたチーカヤックのY田さんです。

 ケーナを吹いたりしてすっかり現地人になりきっています。股間にはマカ。

 これが1つめのサプライズ。



 お土産に「マカ」頂きました。「効きますよ〜」って、新婚のY田さんは良いけれど・・・・ねえ。

 真剣な表情のオ〜ラTさん。効能レポートよろしく。



 海を見にいってみると、



 菜島のむこうに大きな船が停泊しているのが見えました。



 Y田さんは現地で足を骨折してその治療のためもあって帰国したそうで、それなのにカヤックを漕ぐと言いだして師匠から「奥さんに言いつけるよ」と言われていました。やはり奥様は怖いようです。

 Y田さんに見送られて我々は例の大型船を見に行くことにしました。



 海は先週と同じように穏やかです。

 途中で浮かんでいた竹棒を使って漕ぐオ〜ラTさん。
「おっ、普通に漕げる!」と言って、本当にかなりの速度で漕いでいました。
「弘法筆を選ばず」というところでしょうか。



 大型船にだんだん近づいてきました。



 あるところまで近づくと、それ以上行ってはいけないようなオーラを感じて停まりました。(あっオ〜ラTさんからじゃなくて大型船からね)

 中型のヨットが船尾に近づくと県警の警備艇が駆けつけて何やら注意しているようでした。



 最初は自衛艦かと思って見ていたんですが、オ〜ラTさんが星条旗が掲げれれているのを発見。米軍艦がこんなところで何しているんでしょうか。

 あとでわかった情報では第7艦隊旗艦Blue Ridgeとのこと、東北地方太平洋沖地震で「Operation Tomodachi」にも参加したそうです。

 これが2つめのサプライズ。



 後部甲板のヘリは、昨年11月オバマ大統領が鎌倉へ抹茶アイスを食べに行った時、中継地の米軍池子住宅地区まで飛んできたのがこれと同じ機種だそうです。(当時生で目撃しているオ〜ラTさん談)



 あまり近寄ると怒られそうなので、ここらで退散。



 菜島付近でお決まりのプカプカ。

 潮がきれいなのでロールやってみましたが、前回よりダメになっていて、どうしてもパドルが深く入ってギリギリセーフみたいな上がり方になります。3回ほどやってダメなまま終了。水が冷たく感じました。



 長者に戻って、Y田さんと合流。狭い路地を通って、また先週とおなじ平日限定の食堂へ向かいます。



 きょうは席が空いていて並ばずに入店できました。



 いつも幕の内弁当(これが美味いんです)ばかりなので、今回は「かつ丼」にしてみました。



 食事が終わってブラブラと歩いて葉山公園にさしかかると、ちょうど正面を先ほどの米軍艦が移動しているところでした。



 石段に腰掛けて海を眺めながらひなたぼっこ。途中の不動産屋さんで師匠が まきあげた頂いてきた和菓子を御馳走になりました。

 見ていると米軍艦は母港の横須賀港へ戻っていったようです。



 午後の部、尾ヶ島方面へ漕ぎだすと、少し風が上がっていて波も立つようになりました。

 前回と同じあたりで、TXレスキューの練習。まず私がひでさんに助けてもらいます。前回スプレーカバーのループを見失い脱出に時間がかかったので、師匠から「ループ確認して下さい」と指示。こんどはすぐに脱出できました。

 ひでさんに押さえてもらって再乗艇したところ。



 次にひでさんの番。実はひでさんも前回同じようにループ発見に時間がかかったんです。
きょうは余裕で先ずロールなんかしてます。次にサイドスカーリングしながら沈。出てくるのを待っていると・・・・・。なかなか出てきません。あんなに余裕があったんだから・・・・まさか・・・。だんだん心配になってきました。バシャバシャと小さな飛沫があがって「出たか」と思ったらその後、静かになってしまいました。「これはマズイ」と思ったとき師匠が漕ぎ寄せるとひでさんの手がバウを掴みました。反対側からオ〜ラTさんが艇を確保。



 ようやく脱出。ひでさんの表情が緩みました。



 オ〜ラTさんがTXレスキューで水抜きしているところ。

 レスキューの練習のはずが、本番のレスキューになってしまいました。

 本当は私が助ける役だったんですが何の役にも立ちませんでした。



 無事再乗艇。

 ロールができてサイドスカーリングができて・・・・・沈脱ができない・・・なんて(ご本人ももちろん)誰も思いませんからね。ドキドキしました。

 これが3つめのサプライズでした。



 浜に戻って少し休みます。



 しばらくして、ひでさんにいつもの笑顔が戻ったところで、



 トラウマにならないようにと、浅い所でもう一度沈脱をやっておきます。
 こんどは簡単に出てきました。

 さきほどはやっぱりループが見つからなかったそうです。私と同じブルーの艇なので黒いループは水中で見えにくいんです。白いテープでも付けとくと良いですよと師匠にアドバイスいただきました。
 出られなかったらロールで上がっちゃえば良かったのにねえなんて言ったんですが、いざとなるとパニックになってそういう切り替えは出来ないものですよね。水中で逆さになることに慣れることが大事なのかも知れません。



 最後は同じPFDの3人でそろって記念写真。モンベル3兄弟。



 きょうは濃い一日でした。